公務員試験におけるリクルートスーツの選び方について、解説したいと思います。
目次
就職活動におけるスーツの現状
まずはじめに、こちらの画像をご覧ください。
こちらは、某合同説明会の様子ですが、みんな真っ黒で同じようなスーツを着ていますよね。
会社の廊下で就活生が一列に並んでいたら、何かのチームなのか!?と勘違いされてしまうような格好ですね
なぜみんな同じ格好なのか、疑問に思ったことはありませんか?
人間の第一印象は見た目が9割なんて言いますよね。なぜ見た目を没個性的にしてしまうのか
なぜ、見た目で人に差をつけようとしないのか、おかしいと思いませんか。
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採用側の就活スーツに対する考え方
筆者は人事部の所属ではありませんが、新卒採用活動には携わっており、実際に採用の面接官もやっていました。
その中で、人事の方に実際に聞いた話は以下になります。
「あそこまで量産型になる必要もないよね。何も、みんな無地の黒じゃなくてもいいと思う。」
「就活生を遠目に見ると、誰が誰だかわからないんだよね。ぼく視力悪いし」
「リクルートスーツじゃなくて、自分なりにスーツをコーディネートして着こなしてる子がたまにいるけど、その子の話はしっかり聞いてみたくなるね」
「逆にあまりに派手な、例えば太いストライプのちょっと光沢入ってるスーツとかは、ちょっと印象悪いかなって思っちゃうけど」
・・つまるところ、結論として以下の見解になると思います。
- 没個性的なリクルートスーツは、見た目からプラスの評価もマイナスの評価も得られない。
- スーツを上手く着こなせていれば、人事に話を聞いてみたいとプラスの印象を与えることができる。
- ・逆に、あまり派手なスーツを着てしまうと、マイナスの印象を与えてしまう。
リクルートスーツを着るべきなのか?
海外の就活生も当然就職活動をするときはスーツを着ますが、リクルートスーツなんて概念は無いですよね。
むしろ海外、例えばフランスではそれなりの会社に入れる人間なら、自分で着るものをちゃんとしたものを選ぶことができて当たり前という思想があるそうです。
つまりリクルートスーツとは日本固有のもの。日本独自に発展した流行と言うことになりますね。
なぜリクルートスーツが流行したのか。スーツメーカーの企業戦略などいろいろな理由があると思いますが、一つ言えるのは、リクルートスーツを着た人がより良い就職先に採用されやすかったから、リクルートスーツが流行したのではないということです。
気づいたらリクルートスーツをみなが着ていて、スーツを買いに行くと店員からリクルートスーツをオススメされ、それしかないのかと、なんとなくリクルートスーツを買い、そのスーツで就活の面接に臨んでいる。
そんな感じになっている人がほとんどではないでしょうか。
皆さんの先輩も、「先輩からここのスーツを買ったら人事から印象よかったって聞いた!!」なんて理由でリクルートスーツを選んだわけではないですよね。
つまり、わざわざ没個性的なリクルートスーツをなんとなく選び、無難な格好になるよりも、他人より一歩進んだ人事担当者に評価されるスーツ選びをすべきであると、筆者は考えます。
では、どんなスーツを選べばよいのか
スーツをコーディネートするとき、以下を考える必要があります。
- スーツの色、スーツの形
- ネクタイの色、ネクタイの柄、ネクタイの形
- シャツの色
- 靴
- ベルト
- どこで買うか
順番に解説していきたいと思います。
スーツは「ネイビー」か「ダークグレー」で似合う方を選び、スーツの型は「イタリアンクラシック」または「ブリティッシュ」にする。スーツに薄いストライプがあると他の就活生と差別化ができる。
まず、スーツの色はネイビーかダークグレ―を選ぶようにしましょう。黒は他の就活生と差別化を図るために避けることをお勧めします。
- ビジネススーツとして最もメジャーな色
- 若々しい印象、誠実な印象があり、信頼感を得やすいと言われている
- ネクタイや靴がどのような色でも比較的併せやすい
- 日本人の肌に合わせやすい
- 落ち着いた印象を与えやすい
- 少し年齢が上に見える
- ・ネイビーと同様、ネクタイや靴がどのような色でも比較的併せやすい
スーツの型については、こちらの仕立て屋さんの記事がわかりやすいです。
リングウッドさん
詳細は上記リングウッドさんの記事を見ていただくとわかると思いますが、伝統的なイタリア、イギリスのスーツの型になります。
日本の大手スーツメーカが出している就活スーツは、どっちつかずな中途半端なものが多いです。あえて言うならモードスタイルでしょうかね。。。
伝統的な型を意識されて作成されたスーツは、他の就活生の量産されたスーツと比べて、シルエットで差をつけることができます
そんなあなたは、一度スーツ屋さんに行き(可能であれば百貨店など少し高めなスーツがある店がお勧め)ブリティシュな型のスーツと、イタリアンクラシックな型のスーツを試着してみてください。印象が全く違うことがわかると思います。
スーツを選ぶ際、薄めのストライプが入っているものを選ぶとなおよいでしょう。他の就活生が無地のスーツを着ている中で、粋な薄いストライプが入っているスーツをチョイスすれば、印象的にかなり差をつけることができるでしょう。
例として、このような生地を選ぶことをお勧めします。
逆に、このように派手なストライプが入ったスーツや、チェック柄のスーツは控えるようにしましょう。着たい人は社会人になってから購入してくださいね。
ネクタイは生地で印象が変わる!1万円以上のもの。「ドット」ではなく「ストライプ」を選ぶとベスト。
スーツに限らず服を選ぶ際に、マフラー、ストール、ネクタイ等の、形で差がつきにくい小物を選ぶ際に重要なのが生地です。
小物は、生地の品質が見た目の良さに直結します。
少し高いかもしれませんが、ネクタイは3980円のものを選ばず、1万円ぐらいのものを買いましょう!
また、ドットではなく、ストライプを選ぶようにしましょう。
ドットのネクタイはカジュアルな印象を与えやすく、ストライプは誠実でまじめな印象を与えやすいと言われています。
ネクタイの色ですが、ネイビースーツを選んだ方は、ネクタイもネイビー系をお勧めします。
例として、以下のようなものがお勧めです。
例としては、以下のようなものがお勧めです。
シャツは消耗品なのでコストダウン!ユニクロの白シャツを複数購入する
ネクタイにコストをかけた分、シャツはコストダウンをしましょう。
ユニクロの白シャツを購入し、就活の中で黄ばんできてしまったら、捨てて新しいものを着るようにしましょう。
柄物を購入する必要はありません。無地の白シャツで十分です。
靴とベルトは、茶系で統一。黒でもよいが、その場合はベルトも黒。他の就活生に差をつけるなら茶系を購入すべし。
オシャレは足元から、とよく言いますよね。リクルートスーツにも同様の事が言えます。
靴を少し良いものを選んでおくと、全体的なコーディネートが1ランク良く見えるのはアパレル業界の常識です。
よって、スーツメーカーのオリジナルブランドの靴を選ぶのではなく、革靴ブランドの靴を購入することをお勧めします
良い靴を購入しておけば、就職後も使い続けることができます。リクルート用のスーツや靴を購入してしまいますと、就活が終わったころにはボロボロで、就活後にはダサくて使うことができません。就職後の先行投資の意味も含めて少し高いものを購入することをお勧めします。
可能であれば、オールデンやチャーチ等の、10年20年と履けるような靴を購入するのが見た目的にもコスパ的にもよいのですが、さすがにそれは無理かと思います。
よって、リーガルのような2,3万円で購入できるものを購入することをお勧めします。
具体的には、以下のような靴がお勧めです。
この時、靴の色とベルトの色を合わせるようにしましょう。
黒の靴を購入した場合は、黒のベルト。茶の靴を購入した場合は、茶のベルトを購入しましょう。
スーツコーディネートの基本です。全体的な印象がまとまって見えるようになります。
スーツは、仕立て屋の初売りや夏のセールで仕立てるのがお勧め。ネクタイや靴もセールの時期に伊勢丹や高島屋等で購入するのがお勧め
最後にどこで購入すべきかですが、スーツは近所のスーツ量販店で購入するのは絶対にやめましょう。
他の就活生と同様、リクルートスーツをお勧めされてしまいます。
仕立て屋に行き、必ず仕立ててもらうようにすることをお勧めします
仕立て屋は確かに量販店よりは高いです。なので、夏のセールや冬の初売りのタイミングでいく事をお勧めします!
服屋のセールの場合、売れ残りの服を買うことになりますが、仕立て屋のセールは売れ残りという概念は基本的にありません。また、場所によっては2着目半額セールなどもやっているようです。
セールのタイミングをみて、仕立て屋に行き、スーツを仕立てていただくことをお勧めします。
または、仕立て屋ではなく百貨店のスーツコーナで仕立てのサービスをやっているところもありますので、そこで仕立てていただくこともよいです。
百貨店で仕立てる場合、併せて靴もセールになっているため、併せて購入することをお勧めします。
洋服に詳しくない方は、店員の方に合わせて選んでいただくのがよいのではないでしょうか。
まとめ
長くなりましたが、結論は以下になります。
- スーツは「ネイビー」か「ダークグレー」の似合う方。
- スーツの型は「イタリアンクラシック」または「ブリティッシュ」にする。
- スーツに「薄いストライプ」があると他の就活生と差別化ができる。
- ネクタイは生地で印象が変わる!1万円以上のものを選ぶ。
- ネクタイの柄は誠実でまじめな印象を与える「ストライプ」を選ぶ。
- シャツはユニクロでコストダウン。黄色くなってきたら捨てる。
- 靴とベルトは色を合わせる。茶色のものがお勧め