公務員試験で集団討論という面接があります。
一般企業でいうところの、グループディスカッションですね。
本時期では、集団討論にどのように望めば、人事によい評価がされるのかを解説していきます。
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目次
まず、集団討論とはなにか
社会人になり、仕事を始めると当然一人で仕事をするわけではなく、同じ職場の人と協力して仕事を行っていくことになります。
集団討論では「この子がうちに来たら、周りの人と協力してうまく仕事がやっていけるか」を人事が見ています。
よって具体的には、以下のような形で行われることが多いです。
- 大体5~8人のグループになる
- グループに一つお題が出される
- グループで話し合って、時間内にお題に対する回答を出す
- 人事は、回答を出すまでのグループ内の議論の流れを見て、「誰がどのように回答を出すまでに貢献したかを見ている」
よって、集団討論の流れは大体以下のような形で進みます。
- 1、まず、テーマが人事から発表される
- 2、各自自分の考えを述べる場がある
- 3、グループの考えをまとめる
- 4、結論を出す
大切なのは、2番と3番です。
集団討論では「まずは、必ず発言すること!」発言しないと落ちる
よって、何もしない。つまり一言もしゃべらなかった場合人事にどう見えるか考えてください。
「何も印象に残らない」これが正解です。あれ?そんな子いたっけ?みたいな感じで終わってしまいます。
よって、第一ステップは、とにかく発言することを心がけてください。
発言することが苦手とか、言っている場合ではありません。「まずは積極性を見せてください」
一生懸命考えていることを人事にアピールすることが第一ステップです。
ネクストステップとして、論理的な発言ができると望ましい
最初に説明した通り人事は「回答を出すまでのプロセスを見ている」のです。
人事としては、採用したい人を上司に伝えるとき「〇〇君がこんな発言をしたので、チームとして良い方向に回答をまとめることができました。彼は次の採用ステップに進めるべきです。」
と伝えるわけです。
よって、ただ闇雲に発言するだけでなく、論理的にチームに貢献する発言ができるのが望ましいでしょう。
ポイントとしては、以下を意識した発言ができると「論理的な発言」ができます。
- 1.何のためにやるのか
- 2.誰に対してやるのか
- 3.何の役に立つのか
- 4.期待される効果はなにか
等ですね。少しイメージしにくいと思うので、具体例を挙げて解説していきます。
例:〇〇県のイメージカラーを考え、結論を出しなさい というテーマが出た場合
例えば、集団討論のお題としてこんなテーマが出たとします。
集団討論のお題は、このように漠然としていて、なんとでも結論を出せてしまいそうなお題が多いです。
よって、集団討論をすると、みな違った価値観で、いろいろな主張をしてきます。
「うちの県は日本で一番暑いから、赤色がいいと思う!」
「いやいやうちの県は、伝統的な建物が多いから、茶色がいいと思う!」
こんな感じです。この時、チームをまとめ上げる力が見られます。交通整理力とでも言うのでしょうかね。
あなたはこんなことをチームに問題提起して、チームの方向性をまとめる力があることをアピールするとよいでしょう。
観点1:イメージカラーを何のために決めるのか
「このイメージカラーは、何のために決めるんでしょうか。まずは皆さんで方向性を意識合わせしましょう」
こんな発言ができるとベストですね!!
この発言をすることで、「何色」という漠然としてた議論から「なぜイメージカラーを決めるのか」に議論を向けます。
この時、あなたが志望する〇〇県としての課題に貢献するために決めるのだという方向にもっていけば
人事は特に評価してくれます。
例として「少子高齢化問題の為、地方創生問題の為、インバウンド獲得の為」等があります。
「仮にインバウンド獲得の為にイメージカラーを決める!」と決まったとします。
観点2:イメージカラーを誰にアピールするのか
「では次に、誰に対してイメージカラーをアピールしましょうか」と発言できるとGOODです
インバウンド獲得のため、という軸が決まっているので、「外国人観光客」や「旅行会社」なんて発言が出るでしょう。
このあたりまで、方向性をまとめておいてからようやく色の話題に入ることができます
「では何色にしましょうか。理由も併せて発言してください」といえるといいですね。
仮に「うちは海がきれいで、海を外国人観光客にアピールしたいから青色にしよう!」と決まったとします。
ここまでまとまれば、とりあえず当初の集団討論のお題は達成しています。
あとは、付加価値として以下を付け加えていくとよいでしょう。
観点3:イメージカラーを政策として何に使うのか
「では次に、このイメージカラーはどのように政策として使いましょうか?」といえるとGOODです。
例えば、「オーシャンブルー〇〇県」なんてスローガンを掲げて、冊子を作成。海外に対してアピールしていく
なんて意見が出るかもしれません。
観点3:イメージカラーの期待される効果は何か
最後に、「期待される効果は何か、まとめておきましょう」と言えるとGOODです。
この期待される効果は、当初予定していた「外国人観光客」の誘致が促進され、インバウンドを獲得できる!という
「何のために」「誰に対して」が解決できているようにまとめ上げるときれいに仕上がります。
最後に、小ネタテクニック
集団討論が始まる前に、おそらく皆さん着席して待っている時間があると思います。
勝負はそこから始まっていると思ってください。
この空き時間を利用して、以下をおこなっておくとよいです。
1.お互いの自己紹介。
討論に入ったときに、スマートに討論ができるよう「名前」「出身大学」「今日の意気込み」等をお互いに共有しておきましょう。
2.役割分担を決める
「時計係」「番所係」「司会進行係」ぐらいは決めておくとよいです。
この時「司会進行係」になると、上記の進行がスマートにできますが、無理になる必要はありません。
別に、このタイミングで「司会進行係」になった人だけが、進行役をやる必要はないのです。
あくまで目安として決めておき、いざ始まったら自分が仕切るぐらいの気持ちでいれば大丈夫でしょう。