地方上級公務員試験の「憲法」科目について、勉強法を解説していきます。
- 本試験での出題数、難易度
- どこまで理解するか
- いつから勉強をするか
- どのように勉強するか
- 勉強のポイント
目次
憲法の本試験での出題数
まず、地方上級試験において、憲法は例年5問程度出題されています。
筆者が受験した地方上級(中部北陸型)の専門試験は40点満点なので、試験の12%はこの科目で占めることになります。
本試験での難易度
本試験の難易度は、他の試験に比べて高い傾向です。
国家総合職>国家一般職>地方上級>特別区=市役所
国家総合職や国家一般職に比べて、試験問題は易しい傾向にありますが
以下の過去問の応用問題レベルまでコンスタントに出題される傾向にあります。
逆に、上記過去問の応用問題が理解できていれば、本番でも安定した得点が可能です。
勉強を開始する時期は「即開始」
以下のページでも解説しましたが、憲法は、勉強をすぐに始め、12月迄に参考書の中の問題の8割が回答できるようになっておくとこをオススメします。
【地方上級】独学で合格するための勉強法 勉強開始から12月【いつから何を】
なぜなら、憲法は判例や条文を覚える量が多く、一通り問題を理解するのに、筆者は大体100時間はかかったと思います。
お勧めの勉強法「いきなり過去問、わからない時は参考書」
勉強方法ですが、いきなり過去問を解いてください。
- 過去問⇒わからない⇒参考書 Good!
- 参考書⇒過去問 Bad!
公務員試験は、アウトプットが大切です。インプットは時間がかかることから、ほんとに必要最小限のみにとどめるようにしましょう。
インプットに最適な参考書はこちらがお勧めです。
TACの講師が講義形式で憲法についてポイントを押さえた解説しており、非常にわかりやすいです。
ポイントは「理解と暗記」かつ「社会科学」対策にもなる!
憲法の科目の内容を細分化すると、「理解」する内容と「暗記」する内容に大別されます。
- 人権
- 精神的自由
- 経済的自由
- 人身の自由
- 社会権
- 参政権
- 幸福追求権 等
「暗記」する内容
- 国会
- 内閣
- 裁判所 等
このうち、なんと「暗記」する科目については、教養試験「社会科学」の法律と範囲が全く同じです!
「理解」する科目は「判例」と「結論」を理解する。
どのような問題をどう理解しておけばよいのか、例として精神的自由の中の、「表現の自由」で解説します。
本番では以下のような問題が出ます。
◆公判廷のおける写真の撮影などの許可を裁判所の裁量にゆだねている刑事訴訟規則第215条は、憲法第21条に反するものではない。 〇か×か。
表現の自由に対して、判例がどのような結論を出したのか、理解していないと回答できませんよね。
つまり、過去問を解いて解説を読んでもわからない!判例ってどうゆうロジックでこのような判例を出したの?
ということを理解しなければいけません。なので、こちらの参考書でインプットをすることが必要なのです。
「暗記」する科目はひたすら暗記!
逆に、「暗記」する科目は、理解は不要、ひたすらアウトプットを繰り返して、暗記です。
こちらは、インプット用の参考書は不要で、以下のように大量にアウトプットができる参考書をやりつつければOKです。